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漢方民間薬雑学ノート(3) 2005. 11.30

JA千葉厚生連 医師 中村常太郎

 前回までは、かなり大雑把な(日本の)漢方の歴史と、民間薬の違いを述べた。今回からは、漢方の本質というと大袈裟になるが、考え方について概略を少し書くことにするので、もうしばらくご辛抱をお願いしたい。最初は漢方における気(き)、血(ケツ)、水(スイ)についてである。気とは目に見えない無形のエネルギーであり、生命の場において、精神活動を含めた機能的活動を統一的に制御する要素とされている。要略すれば生命を維持するために必要なエネルギーである。一方生体の物質的側面を支える要素が血と水である。血は気の働きを担って生体を循行する赤色の液体と定義される。水(または津液シンエキと呼ぶ)は気の働きを担って生体を滋潤し、栄養する無色の液体と定義される。このように漢方では、精神的な要素も身体的要素も共に気血水の概念によって統一的に理解される。気が不足している病態を気虚、気の循環が停滞した状態を気鬱(きうつ)、気の逆流している状態を気逆と呼ぶ。今年の夏は大変な暑さが続いたが、夏バテも気虚の病態であり、内臓下垂、性欲の低下なども気虚の病態として理解される。血、水については後で触れることにする。

JA千葉厚生連 医師 中村常太郎
JA千葉厚生連 医師 中村常太郎
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